Pocket

こんにちわ!ラーテルです。

寒いですねぇ。

先週まで30℃超えの日があったとは思えないような気温の変化で、一気に冬物衣類が必要になってしまいました。

このまま、冬になってしまうんでしょうか。気分的にはもう少し秋を楽しませて欲しいですよね。

先週末からJ1も再開しましたが、各国でも国際Aマッチウィーク明けのリーグ戦がリスタートしましたね。

今では、何人もの日本人選手がトップリーグでプレーする時代となって、どのチームの試合を見るべきかで迷ってしまいます。

日本代表クラスの選手達ももちろん注目したいところですが、今週は話題のニューカマー、ハンブルガーSVの伊藤達哉選手を見たくて、「マインツVSハンブルガーSV」をDAZNで生観戦しました。

伊藤達哉選手 プロフィール

伊藤達哉選手が柏レイソルの育成出身であることは、柏サポーターの方々ならみなさんが知るところ。

ただ私がレイソルを応援しはじめたのは今年になってから。伊藤達哉選手が育成にいた時代はもちろん全く知らないので、ちょっと調べてみました。

伊藤達哉(いとうたつや)

  • 1997年6月26日生まれ
  • 東京都台東区出身
  • 身長166㎝ 体重59㎏
  • ポジション/FW
  • 背番号/43

経歴

  • 2007~2009 柏レイソルU-12
  • 2010~2012 柏レイソルU-15
  • 2013~2015 柏レイソルU-18
  • 2015~2016 ハンブルガーSV U-19
  • 2016~2017 ハンブルガーSV U-21
  • 2017~    ハンブルガーSV (トップチーム昇格)

柏レイソルU-18では、中山雄太選手の1つ後輩、滝本晴彦選手、山形へ育成移籍している安西海斗選手と同学年です。2015年の柏U-18プレミアリーグEASTでの記録を見る限り、ハンブルガーSVへ移籍するまでは全試合に出場していますね。当時の背番号は11番。前年2014年に柏U-18がプレミアリーグEASTで優勝したシーズンも、レギュラーとはいえませんが、何試合かには出場を果たしています。

2015年7月、高校3年生になった年に、ハンブルガーSVと3年契約を結び移籍。当時通っていた日体柏高校は特例措置で早期卒業出来たそうです。

2017-18シーズンになってハンブルガーSVU-23(ドイツ4部相当のレギオナルリーガ・ノルト)でレギュラーを獲得。

そのドリブルを武器とするプレースタイルで観衆を虜にし、ドイツの専門誌「キッカー」が「新しいドリブル・ダーリング」と伊藤達哉選手のことを称しました。

こうした評価の高さと、ハンブルガーSVトップチームの台所事情から2017年9月25日のブンデスリーガ第6節対レバークーゼン戦に途中出場を果たしトップチームデビュー。

第7節対ブレーメン戦、第8節対マインツ戦と続けて先発出場するまでになっています。

一説にはマンチェスターCとインテルがウインターブレークでの獲得を検討しているという話も・・・

まさに、突然出現したハンブルガーSVの新しいスター候補といえるかもしれません。

そのプレースタイルにはメッシの香りが

伊藤達哉選手のことはポジションも含めて全く知らない状態で「マインツVSハンブルガーSV」戦を見はじめた私。

まずは、その小さな身体が目に入ってきました。

大男揃いのブンデスリーガで、身長166㎝は子どものよう。

背中の番号43も一際大きく感じられます。

しかし、ひとたびボールを持てば、特別な選手であることはすぐに分かります。

正確なボールタッチ、トリッキーなドリブル、視野の広いパス。

非常に魅力的なプレーヤーです。ドイツで人気が出るのがわかります。

私は伊藤達哉選手のプレースタイルにメッシの香りを感じました。

正直いって、ここまでの選手とは考えていませんでした。

通用しているどころか、ハンブルガーSVで唯一ワクワクさせてくれる選手じゃないか!

 

伊藤達哉選手 課題は体力面か

https://twitter.com/GoalJP_Official/status/919894800270180352

試合の中で、ドリブルに特徴のある伊藤達哉選手はどんどん仕掛けます。

しかし、大男達の壁もそう簡単には崩れません。

足がかかったり、ぶつかられたリ、何回か倒されてしまう場面もありました。

しかしいずれのノーファール。反則はとってもらえません。

あれだけ対格差のある相手と戦うのですから、伊藤達哉選手がいくらフィジカルトレーニングを積んでも、この差はなかなか埋められないでしょう。

恐らく、まだ伊藤達哉選手はブンデスリーガでの接触プレーに慣れていないだけだと思います。

やや簡単に倒れている感じも見受けられたので、これは慣れていくことできっと改善していくでしょう。

それ以上に大きな課題は90分戦う体がまだ出来ていないということ。

先発出場した2試合は、ともに後半開始直後50分くらいの段階で交代しています。

最初の試合は見ていないのですが、マインツとの試合では足がつっているようでした。

体の小さな伊藤達哉選手が、ブンデスリーガという大きな舞台でやっているのですから、まだまだメンタルの部分でも過度な緊張状態にもあるのでしょう。

ハンブルガーSVのギスドル監督は、こうした伊藤達哉選手の現状のフィジカルを考慮して、「残り30分での起用」を示唆したとか。

実際、体力的な疲労が出てくる後半戦での起用は伊藤達哉選手のプレースタイルも発揮しやすいかもしれません。

伊藤達哉選手の移籍 柏レイソルには育成費しか入っていない

「伊藤達哉選手のハンブルガーSVへの移籍の形ではJリーグ側にはほとんどメリットがない」という事実。

これは、DAZN中継で解説をしていた三浦俊也さんが指摘していたことです。

柏レイソルには満額のトレーニング・コンペンセーション(育成費)は支払われましたが、レイソルは伊藤達哉選手とプロ契約を結んでいたわけではないので、ハンブルガーSVから移籍金は取れません。

伊藤達哉選手の場合、仮に柏レイソルがトップチームへ昇格させていたとしても、内定を出すのが高校3年生である2015年の秋ごろ。実際のプロ契約は年をまたいで2016年1月といったタイミングだったんだと思います。

うがった見方をすれば、ハンブルガーSVはそれを見越して、レイソルが伊藤達哉選手とプロ契約をする前、2015年7月に移籍を成立させたとも取ることが出来ます。

三浦俊也さんは「Jリーグはユース年代の選手とのプロ契約のスタイルを見直していかないと、こうしたことは今後も起きる」と警鐘を鳴らしていました。

確かに、柏レイソル育成出身の選手の可能性が必ずしも「国内だけ」とは限りませんよね。

伊藤達哉選手のように、半ば「タダ同然」で青田買いされてしまうのではたまりません。

これは、損得だけの話ではなく、たまたま伊藤達哉選手はブンデスリーガにデビュー出来たからいいですが、これがもし失敗していたら・・・

ハンブルガーSVとしては、リスクを取っていませんから、最悪成功しなくてもOKなんですよね。

リスクがないのは、ヨーロッパのクラブにとってかなり魅力的な「市場」として映っているのかもしれません。

こんなことを繰り返していたら、日本の才能あふれる若い選手がどんどん潰されていってしまうかも!

考えすぎですかね?

おすすめの記事