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こんにちわ!ラーテルです。

あまりにチケットが売れないので、関西弁の話せるザグリー・エルボ選手を話題にあげたり、日本代表がぬる~い興行試合をしていた裏では各大陸で熾烈なW杯予選の最終戦が行われていました。

欧州予選ではオランダが出場権を逃し、南米予選ではコパアメリカ2連覇中だったチリが出場権を逃し、北中米・カリブ海では大どんでん返しでパナマがW杯にストレートイン。アメリカが一気にプレーオフ圏外へ落ち、8大会連続となるW杯出場権を逃してしまいました。

アメリカ代表は1990年W杯イタリア大会で10大会ぶりの出場を果たし、1994年地元開催されたW杯ではベスト16に進出。以来、徐々に世界のサッカー地図の中でもその存在感を増してきているように見えていました。

視点を変えると、1994年W杯アメリカ大会は興行的に最も成功した大会ともされており、W杯の市場主義がエスカレートしていくきっかけとなった大会としても位置づけられているそうです。

莫大な放映権料、大企業によるパートナーシップなどのスポンサー料。W杯にこれまで大きな投資をしてきたアメリカが本大会への出場を逃したことで、今後に与える影響が大きいかもしれませんね。

パナマ 疑惑の勝利?

アメリカメディアは、パナマの勝利が受け入れられないようです。

確かに、パナマVSコスタリカ戦後半のパナマの同点ゴールは完全にミスジャッジでした。

どの角度のカメラからも明らかにパナマのシュートはゴールラインを割る前にコスタリカDFによって掻きだされています。

あのシーンを振り返ってみるとシュートをした選手はシャツを引っ張られてバランスを崩しています。

パナマには最低でもPKは与えられて良いシーンではありました。

ただ、誰がどうみても誤審です。

あのジャッジがアメリカのW杯予選敗退に大きく影響したのは間違いありませんから、世紀の大誤審といえるかもしれませんね。

今やFIFAの金づるはアジア

 

FIFAの大きな収入源となっている放映権料。

トップコンテンツである、欧州トップリーグを抱えるヨーロッパが一番多く負担をしている状況は変わっていませんが、その牙城を崩す勢いでグングン拡大成長しているのがアジアです。

プレミアリーグに限っていえば、アジアの国々が払っている放映権料は圧倒的。

日本が2014年W杯ブラジル大会で、全体の放映権料の約20%に相当する400億円を支払ったことが大きなニュースとなりましたが、日本のみならず中国、タイ、香港、シンガポール、マレーシアといった国々は既にFIFAのいいお客さんとなっているようです。

また、スポンサー料が推定170億円といわれているFIFAパートナー企業(現在7社)のうち3つがアジアの企業(大連万達、現代自動車グループ、カタール航空)

グローバル大企業に国籍という概念はなくなっているにしても、莫大な放映権はアメリカ国民をターゲットに出来ないでしょう。サッカーを見ているのはアジア人なんです。

世界のサッカー市場は、ヨーロッパや南米の選手がプレーするのをアジアの人が見ている構図となってきているのです。

サッカーではNo.1になれなかったアメリカ

アメリカは確かにW杯商業化の大きなきっかけを作りました。

しかしながら「メジャーリーグサッカーは成長している」とされているものの、世界のサッカーシーンでその存在感が光っているわけではありませんし、代表チームの中心選手も主戦場はヨーロッパにあります。

スポーツ大好きなアメリカですが、「America as No.1!」になれない球技なんてあり得ないのでしょうね。

FIFAも、金につながらない北中米・カリブ海の出場枠をアジアに移動することを本気で考えていたようで、今回の予選でも大陸間プレーオフは「アジアVS北中米・カリブ海」となっています。

今回アメリカが予選敗退したことで、この流れはさらに強まっていくのでしょうか。

どうせW杯は衰退していく

ここからは自論です。

W杯はこれから衰退していくはずです。

2022年のカタール大会までは、現行同様32チームによるコンペティションで行われますが、2026年大会以降は48チームでの開催が決まっています。

アジアからの出場枠8.5です。8.5!!

今回の最終予選の成績を当てはめたら、日本、サウジアラビア、オーストラリア、UAE、イラン、韓国、シリア、ウズベキスタン、+プレーオフ勝者が出られます。

一方で、ヨーロッパや南米の出場枠は大して増えません。

完全にスポンサー側を見た大会になることが決まっているんです。

これで予想されるのが、トップクラスの選手たちがW杯を軽視する傾向が更に強まるであろうこと。

既に、ちょっとした怪我やチームとの方向性の違いなどで、辞退者が目立つようになっているW杯。

雰囲気としては、クラブワールドカップみたいな感じになっちゃうんじゃないですかね。

ラグビーのW杯や、5か国対抗の時のように、「国家を歌いながら涙する」みたいな世界は、寂しいけどあり得ないのかな。

そう考えると、、、アメリカはもしかしたら、凄くいいタイミングで船を降りることが出来たのかもしれませんね!

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