
こんにちわ!ラーテルです。
いきなりですが、私は大人に褒められることが好きな子どもでした。
だからといって、特別に優等生というわけではありませんでしたので、悪くいえば「大人の顔色をうかがう子供」だったと言えます。
人の性根はそうそう変わるものではありませんから、40を超えたおっちゃんになっても未だに「人の顔色をうかがっている」自分が頻繁に顔を出します。
話は変わって、先月のFC東京戦。弟と妹を日立台に招待しました。
いきなりの柏熱地帯はどんなものか。と考えたりもしましたが、折角来るならいつも私たちが楽しんでいる場所がいい。
そう思って、彼らの分まで待機列に並んで場所を確保しました。
結果、弟も妹も私以上に柏熱地帯を楽しんでいるように見えました。
異常に熱狂する弟と妹。そのモチベーションは「コールリーダーに褒められたい」
またいつか行けたらいいなと思います。まだ色々と気持ち整理つかず。#FC東京#柏レイソル pic.twitter.com/CmcQWuzXsL
— ゆかり** (@sunny_spot_77) September 23, 2017
はじめの方こそ、その独特な雰囲気に戸惑っていた弟と妹でしたが、彼らはサッカー観戦自体ははじめてではありません。
子ども頃から家族でTOYOTACUPを観戦しにいくのは年中行事の1つでしたし、弟と日本サッカーリーグを見に行くと、彼は選手からサインをもらう達人でもありました。
ある時など駒沢競技場で選手のシャワー室にまで入ってしまったことがあるほどです。
そんな2人ですから、柏熱地帯で起きていることを理解するスピードも早く、ロクにチャントも分かっていないのに、いつしか最も熱狂している人たちのレベルまで盛り上がっていました。
もともと私と違ってお祭り騒ぎが好きな2人なので、そうなる事は少しは想定していましたが、その熱狂度は私の想像を簡単に超えていきました。
そんな中、弟がこう言いました。
「あの人(コールリーダー)に褒められたい!」
確かに私たちがいる場所のコールリーダーの方の方に向かって2人は叫んでいる。
いや、むしろ積極的に視線を合わせようとさえしている。
そして
「今、褒められた!あの人(コールリーダー)こっち向いて大きくうなずいた!」
と喜び、更に熱狂の度合いを増していく2人。
もはや、弟と妹はコールリーダーからどっちが褒められるかを競い合っています。
その為に柵に足をかけ、体を乗り出し(最後列だからできる)、被っていた帽子を振って大声でうる覚えのチャントを叫んでいます。
試合後にはコールリーダーに握手を求める弟
https://twitter.com/Shin_Instinct/status/911563500866043904
今シーズン1とも言える派手な試合をした柏レイソルはFC東京を4-1と粉砕。
柏熱地帯は、いつも以上のお祭り騒ぎ。
試合が終わっても皆、勝利の余韻を噛みしめるかのごとく、本当にいい時間が流れていました。
すると弟が
「あの人(コールリーダー)と握手しに行ってくる」
弟としては、これほどまでに初めての柏熱地帯を楽しませてくれた恩人に感謝の気持ちがあったのでしょう。
すぐにコールリーダーの方の近くへ行って互いに笑顔を見せながら握手しています。
この時、私には複雑な感情が湧いていました。
私が半年くらいかかってやっと自分なりの楽しみ方が出来るようになった柏熱地帯を弟と妹がたった90分間で攻略したかのように見えたのです。
それだけではありません。
私は自分の心にも「コールリーダーに褒められたい」欲があり、それをずっと抑えて続けていたことに気がついたのです。
俺もコールリーダーに褒められたい!
柏レイソルを自分の意志で応援しているのに「コールリーダーに褒められたい」と無意識に思っていた自分の感情を無きものとしてきた私。
初めて柏熱地帯に来た弟と妹に、それが隠すような感情ではないものだと教えられた日となりました。
これは素直な感情なんだ。一生懸命やっているのを誰かに評価して欲しい。たかだかそれだけのこと。
コールリーダーが褒めてくれる応援姿勢=柏レイソルにとっていい応援姿勢である。
私は翌週から「コールリーダーに褒められたい」という感情を隠さないことにしました。
ただ、弟や妹のように「褒められている」という実感を持てるようなコールリーダーからのリアクションはもらえていません。
2人はまた柏熱地帯に来たい!と言ってくれました。
次に来るときには絶対に負けないからな!