
こんにちわ!ラーテルです。
この半年、サッカーに関係する様々な媒体と触れ合う機会が一気に増えた私。
サッカー経験があるとはいえ、意外と意味の分かっていないサッカー用語って多いんですよね。
試合中継の解説者の言葉や、戦術分析の本などでそうした知らないサッカー用語にぶつかると、一瞬思考停止してしまい試合内容や本の内容がちゃんと入ってこない時も。
こういうのって、会社で働いていた時も結構ありましたが、新しいビジネス用語なども、社内で流行りだすとその意味がちゃんと伝わらないままに話が先に進んでしまいがち。
「業務フローのサマリーをコミットして・・・・」頭の中で翻訳機発動です。
最近、私が気になっていたサッカー用語は「インテンシティ」。
『「個」対「インテンシティ」のCL決勝。サッカーの“正解”を巡る大一番に』
これは2014年の欧州CL決勝「レアルマドリー対アトレティコ」について、あるサッカーライターの書いたコラムのタイトルですが、具体的に「個」と「何」が正解を巡って大一番になったのか、このタイトルでは私にはさっぱり分かりませんでした。
私の頭の中で「インテンシティ」を一旦整理してみようと思います!
「インテンシティ」その英単語の意味は?
Match day! ダイジナノハ「インテンシティ」ネ! #bellmare pic.twitter.com/YytzQYOb2R
— 片瀬りのすけ (@endlesscharms) April 22, 2017
ネット検索をするとサッカー用語「インテンシティ」の意味は沢山出てきますが、まずはこの「インテンシティ(intensity)」という英単語自体の意味を調べてみます。
インテンシティー【intensity】
①激しいこと。強烈であること。
②強度。写真の明暗度。色の彩度。出典:大辞林 第三版
サッカー用語として使われているインテンシティの意味は【①激しいこと。強烈であること。】であろうことは分かりました。
では、サッカーにおける「激しいこと」「強烈であること」とは一体何をさしているのか?
クリスティアーノ選手のようなプレイヤーをさすのかな?「クリスティアーノってインテンシティだよねぇ」みたいな。これであってますかね?
「インテンシティ」の解釈は大きく2つの派閥が
アトレティコvsバルサ、収縮と拡散の戦い。潮目となった60分、高インテンシティ継続の限度【西部の目】https://t.co/jX3ykRoHgb
(文:西部謙司@kenji_nishibe) pic.twitter.com/4N40v9oFzs— フットボールチャンネル⚽️ (@foot_ch) March 2, 2017
「インテンシティ」の解釈について、日本サッカー界においては大きく2つの派閥(?)がありますね。
1つ目が「インテンシティ=プレー強度」という解釈。
そもそも「プレー強度」という言葉自体がフワッとしていて具体性をイマイチ感じませんが、サッカー評論家の福田正博さん(元ミスターレッズ)の解説によると
「当たり負けしない体幹の強さ、走り負けない持久力、俊敏性など、プレーの強さや迫力、あるいは激しさ」を意味し、日本人選手でインテンシティが高い代表格として長友佑都選手の名前を挙げています。
この解釈だと、「クリスティアーノってインテンシティだよねぇ」もあながち間違っていませんね。しいて言えば「クリスティアーノってインテンシティが高いよねぇ」と使うべきか。
2つ目の解釈が「インテンシティ=総合的質」という考え
またフワッとした言葉が出てきましたね「総合的質」ってなんだよ?!
『状況判断・身体能力・技術・決断力(ここには直観も含まれる)が、全て高いレベルで自チームのスタイル等を含めた状況全体に応じたかたちで、濃縮されているプレーの状態』
もうここまで来ると哲学的ですらあります。
「クリスティアーノってインテンシティ高いよね」の裏に
「クリスティアーノって『状況判断・身体能力・技術・決断力(ここには直観も含まれる)が、全て高いレベルで自チームのスタイル等を含めた状況全体に応じたかたちで、濃縮されているプレーの状態』高いよね」
って、、、1つの単語にいろんな意味つめ込み過ぎだろ!!って叩いてあげたくなってしまいます。
「インテンシティ」の解釈が定まるまでは無視することに決めた
https://twitter.com/Reds_tsu_804/status/908999408921878529
「インテンシティ」というサッカー用語。
調べれば調べるほど、訳が分からなくなっていきました。
日本サッカー界での言い出しっぺは、ザッケローニ元日本代表監督だそうです。
ザックさんはイタリア人なので言わんとすることを正しく日本サッカー界に翻訳できる人がいなかったのでしょう。
この「インテンシティ」の解釈を巡っては、日本サッカー界の中で論戦が起きてしまっているほどです。
こうなってくるともう日本サッカー界において、「インテンシティ」は枷(かせ)でしかありませんよね?
指導者の中で統一した解釈が定まっていなければ選手も混乱しますし、選手同士の解釈が違っていれば「インテンシティ」という言葉のせいで負けてしまうかもしれません。
とりあえず私は「インテンシティ」という言葉が出てきたら思考停止するのではなく「無視」しようと思います。
もしくは「その言葉をどういう意味で使っているのですか?」とちゃんと確認しようと思います。
ただ、この使い方はあってるのでは?「柏レイソルのユニフォームはインテンシティが高い」(柏レイソルのユニフォームは色の彩度が高い)
これは明確だ!使える。